中国移動(チャイナ・モバイル)の2月末時点の4Gユーザー数は3.6億 総契約数は8.3億に
中国移動(チャイナ・モバイル)の4Gユーザーは2月単月で2480.3万人増え、3億6036.6万人になったとのことです。
全体では2月の純増数が272.8万人で携帯電話の総契約数は8億3126.4万人なったとのことです。4Gユーザーの増加数に比べ、全体の増加数が少ないというのは、新規の中国移動ユーザーが増えたのより、圧倒的に2Gや3Gのユーザーが4Gに乗り換えた方が多かったということを物語っているのでしょう。
その証拠に3Gユーザーは2月、586.3万人ユーザーを減らし、総数は1億5713.2万人になったそうです。
2016年2月末時点の中国移動の携帯電話ユーザーは以下のようになるのですが、
主に2Gユーザーだと思われるのですが、「それ以外」に分類されるユーザーがまだ3億1376.6万人いて、比率でも3分の1超となる37.5%を占めています。
現時点、中国にはナンバーポータビリティみたいな制度はないので、よっぽどのことがない限り中国移動を使い続けるでしょうし、微信(WeChat)などに代表されるようなモバイルインターネットも盛んになってきていますし、また実際に、中国移動の2015年度の営業収入は全体で6,683億元だったそうなのですが、データ通信の収入が初めて音声通話の収入を上回り、全体の52%を占める結果となったとのことですし、今後ますます4G需要は高まっていきそうです。
情報元 => TechWeb
315晩会 : 今年はネット系やスマフォ系への訴求が大半で外資企業の言及はなし
3月15日は消費者デーということで、中国では「315晩会」という番組が放映され、絶大な人気を誇っているのですが、同番組では詐欺や対応の悪さなどで消費者をないがしろにしている企業やサービスが毎年紹介されます。外資系企業にとっても他人事ではなく、過去にはアップルやフォルクスワーゲンだけでなく、日系企業の日産やニコンなども訴求されていました(詳細記事-1、詳細記事-2)。
今年、2016年も昨日放送されたのですが、結論から言えば今年はインターネット系やスマフォ系の企業、サービスへの訴求が大半で外資企業の言及はありませんでした。外資企業への言及がなかったことの背景はわからないですが、今年の番組で訴求されたものを簡単に紹介したいと思います。
1. 饿了么
「饿了么」とは各都市で配達をしてくれる飲食店を紹介したり、お店の予約ができたりするサービスなのですが、今回はそのプラットフォーム上に登録している店舗が写真を掲載していなかったり、虚偽の写真を掲載していたり、記載内容と実際の内容が異なっていたりで、プラットフォーム提供者としての責任、掲載までの審査の甘さなどが訴求されていました。
2. 车易拍
「车易拍」は中古車売買仲介を主に行っているサイトなのですが、こちらは売り手に表示される価格と買い手に表示される価格が異なるが、売買成立時には手数料、紹介料が既に取られているのに、これは不誠実だというものでした。こちらに対し、车易拍側は上の画像の通り即座に反応しているようで、その価格差も税金やサービス費用に充てているので理解いただきたいという旨の説明を既にWebページで釈明しているようです。
3. QRコードの危険性
QRコードを無作為に読み取ってしまうと銀行カードの情報やそのパスワードが搾取される可能性があるため、その危険性を喚起していました。
4. タオバオ上の子供用品
タオバオ上で販売されている子供向け製品(おもちゃ、衣服、おむつなど)の3分の1は中国の質量検査に合格していないと紹介されていました。また、中国語のタグや説明書がなかったものも26%見つかり、これは中国の関連する法律、規則や標準に反するものであると言及されていました。
これは広告に絡めて確定などのボタンを押したらユーザーの知らぬうちに(実際は細かく表示されていることもある)通話費用が搾取されてしまう悪意あるアプリの紹介で、代表的なアプリも3つほど紹介されていたのですが、そのどれもが100万人を超すユーザーに利用されていたらしいとのことでした。やはりスマフォアプリはどんなに興味があっても、入手が困難であっても公式サイトか信用できるマーケットから入手する、という以外の方法はとってはいけない、ということでしょう。
6. 無料WiFiサービスの危険性
中国は日本と比べると町中に無料WiFiのアクセスポイントが数多く存在しており、それはそれで便利ではあるのですが、当然悪意をもって設置されているものもあり、接続することで様々な個人情報が提供者に筒抜けになってしまうよ、という問題の喚起をしていました。これは無料WiFiだけでなく、無料VPNなどにも言えることかもしれません。
こちらはスマートフォンにセキュリティホールが存在することによって個人情報が漏れてしまったり、場合によってはリモートコントロールされてしまう危険性を紹介していました。まあ、こちらに関しては常にOSを最新にしておく、信頼できるセキュリティ対策アプリをインストールしておくなどで対応するしかないでしょうね。
8. タオバオなどでの店舗評価を虚偽の取引で高める手法
こちらは仲間内が買い手になり、購入を起こし、それを戻すという手法で一気にタオバオ店舗としてのランク、評価をあげてしまう手法が紹介されていました。
今年は冒頭でもお話しした通りインターネット系企業のサービス、スマフォのサービスが多いのは世相を反映してのものでしょうが、利便性には危険がつきもの、というのは注意しておかなければなりませんね(^^
情報元 => TechWeb
iPhoneの高徳地図で日本の詳細地図が出る理由
今回は少し趣向を変えて。
うちの会社は中国でAndroidやiPhone/iPadアプリの受託開発(アウトソーシング)を行っているのですが、中にはアプリの中で地図を利用して特定の場所をマッピングしたい、などというご要望がたまにきます。
中国のモバイル地図は一般的には高徳地図(Autonavi)と百度地図(Baidu Map)が有名で、実際にマーケットシェアも高いのですが、うちの会社では昔から受託開発を含めたスマフォアプリに携わっていたため、少し老舗間のある高徳地図の方を利用することが多かったのですが、とある案件でAndroidとiPhone/iPadそれぞれのアプリを同時開発していた時に、「iPhone上の地図では日本の詳細地図が表示されてるのに、Androidの地図ではどうして表示されないのか?両方とも高徳地図使ってるのに」という事象に出くわしました。
調べてみると確かに中国でiPhoneの地図を開くと下の図のように日本の詳細地図が表示され、右下に「高徳地図」のロゴが表示されています。
かたやAndroid版だと下の図のようにある倍率までは「东京(東京)」の文字がみられるのですが、その他が表示されていないのと、さらに倍率を拡大すると真っ白で何も書かれていない状態になります。
こちらをみて「同じ高徳地図なのに。。。」となってた訳なのですが、実際にはiPhoneの方は日本地図を表示する際にはアップル社独自の地図を使って表示しているので、日本の詳細地図が表示できるのであり、右下に「高徳地図」のロゴがあるのは「高徳地図を使っている」、ではなく「中国の表示には高徳地図を利用している」ということを示すために表示していただけなのでした。紛らわしいですよね(^^;
実際、iPhoneに高徳地図アプリをダウンロードして日本を表示させると上記Android版と同じような表示になります。
しかし、中国の地図も日本の地図もAndroid端末上で詳細表示させたいというご要望はあるわけで、本来ならグーグルマップ使えば良いじゃん、となるのでしょうが、中国国内で正規に販売されているAndroid端末はグーグル系のアプリ、サービスはほぼ削除されてしまっており、このグーグルマップも例外ではないので、この手は使えません。
そこで登場するのが百度地図です。
百度地図は最近、ニュースにもなっていましたが、最近、タイ、韓国、シンガポールなどともに日本地図を同アプリ内に追加しました。
Android端末の百度地図でも上の図のようにばっちり詳細が表示されています。
百度は中国人の海外旅行者向けに同機能を拡充したわけですが、日本でも中国からくる観光客や爆買い向けに情報アプリを開発したいというご要望が増えているのですが、お店の所在地情報や各地域の観光名所の紹介などには、今後この百度地図(実際はSDK)を連携させるのが良さそうです。
情報元 => 知乎
中国スマフォメーカーの小米(シャオミ)が決済システム提供会社「睿付通」の65%の株式を取得
中国のスマフォメーカーの小米(シャオミ)がオンライン決済システムを手掛ける「睿付通」の65%の株式を取得するとともに最大の株主となり、小米の創業者にしてCEOの雷軍(Lei Jun)氏が同社の新しい董事長(=法定代表)に就任することになったそうです。
睿付通は2011年11月時点と古い情報しかないのですが、会員数200万人、年間交易額は20億元程度と、アリババグループのアリペイやテンセント系の財付通と比較してしまうと規模の面ではもちろん劣りますし、市場シェアの報告などでも上位に顔をだす存在ではないのですが、それが逆に株式取得の機会を与えたのでしょうね。
速途研究院のデータによると、2015年第3四半期の中国全体での決済システム市場規模は90兆元(≒1,550億円)で、うち33%程度がインターネットで、モバイルインターネットだけでも18.8%とオンライン決済の占有率が50%を超えており、その比率は伸び続けていますが、特にモバイルインターネットでの伸びが顕著です。
2015年度のスマフォ端末販売は目標数値としていた1億台に届かず、その勢いに陰りも囁かれる小米ですが、既に販売した端末も含めターゲット化し、事業の拡大、多角化を図っていく上では、今回の株式取得は今後の戦略に優位に働いていきそうです。
Facebookのザッカーバーグ氏が中国語で春節の新年挨拶 娘さんの中国語名も披露
Facebookの創業者にしてCEOのマーク・ザッカーバーグ氏は奥様が中国系アメリカ人ということもあり、中国語を勉強したり、中国にもよく訪れていたりと普段から中国には高い関心を示しているのですが、今年も2月8日が旧正月の元旦にあたる春節であったため、中国語で新年の挨拶をし、その模様を動画で公開していました。
※動画はこちらから視聴できます。
その中でザッカーバーグ氏は娘のMaxちゃんと一緒に挨拶できることを喜びに感じる、と話すとともに彼女の中国語名も披露していました。
『陳明宇』というのが彼女の中国語名なのですが、陳は奥様プリシラさんの中国語名の苗字、明は明日、宇は宇宙、明宇で世界の未来をよりよくしてほしい、という意味から名付けた、と紹介しています。
Facebookは何度も中国進出が噂されていたり、実際に北京にオフィスを開設し、少なくない人数が雇用されていたりもしますが、今でもVPNがないと中国からは繋がらない状態ですし、中国向けに別サービスが立ち上がるなど具体的な話しはまだ聞こえてきません。ただ、ザッカーバーグ氏の中国熱が冷めない限りは、いつの日か何らかの形でFacebookが中国に進出し、そのサービスが利用可能になるのかもしれません。
情報元 => TechWeb
2015年末時点で中国の4Gユーザー数は3.86億人に
工信部の発表によると中国の4Gユーザー数は2015年末時点で3億8625.5万になり、携帯電話の総ユーザー数は13.06億なので、4Gユーザー率は29.6%になったとのこと。
中国の4Gサービス開始は2013年12月18日で、2015年1月に1億を突破したと発表されたので、2014年に比べ2015年は4Gの普及が加速した、といえそうです。それは下の図からもわかります。
2014年と比較して2015年は緑のグラフである4G純増数が3倍強になっていますし、3Gユーザーは純減、という結果になっています。紫の折れ線は2Gユーザーの比率を表しているのですが、年々減少していってるとはいえ、2015年末でもまだ39.9%も占めているようです。
また、データ通信は短信(SMS)などを含めた1年間の総量は41.87億GB(昨年比103%増)になり、ユーザー1人あたり月平均389.3MBの通信を行っているそうです。なお、短信(SMS)などを含めないインターネット接続では37.59億GB(昨年比109.9%増)の通信料で、全体通信量の89.8%を占めているとのことです。
最新のCNNICのレポートによると、中国のモバイルインターネットユーザー数は6億1981万人になったということですし、今年も4Gユーザーは増え続け、2016年末には4Gユーザー率も50%を超えているかもしれませんね。
情報元 => TechWeb
中国の蘇寧電器が2015年のスマートフォン販売数ランキングを発表。端末別首位はiPhone 6。
蘇寧電器はLAOXなどにも縁があり聞いたことがある方も多いかもしれませんが、中国では最大手の家電量販店です。ここ数年はWeb販売にも力を入れており、実店舗だけでなくオンライン上でも一定の影響力を発揮しています。
そんな蘇寧電器が2015年のスマートフォン販売数ランキングを発表したので、備忘録を兼ねご紹介します。
まずはブランド別の店舗販売とWeb販売をあわせたトータルの販売数です。
苹果(アップル)、荣耀(Honor)、三星(サムスン)、华为(Huawei)、小米(シャオミ)と続き、トップ5を形成しています。
荣耀(Honor)は华为(Huawei)の1ブランドなので、同社の小売りでの強さも目立ちます。
続いてはWeb販売と実店舗販売を分けたランキングです。
上の“线上”とあるのがWeb販売で、下の“线下”となっているのが店舗などでの実販売です。
荣耀(Honor)はWeb販売に強いようで店舗などの販売ランキングではランクインしていないのと、Web販売では魅族(Meizu)、店舗などでの販売ではOPPOやVivoがランクインしてきていることなどが特徴的です。
最後は端末別の販売数ランキングです。
iPhone 6が端末別販売数ランキングで首位を獲得しています。
その後は荣耀畅玩4X、iPhone 6S、华为Mate 7、红米Note 2、红米2A筯强版、华为P8、荣耀畅玩4C、vivo X5Pro、魅蓝note2と続きます。
iPhone以外だとやはり1,000元以下の低価格端末のランクインが目立ちますね。
情報元 => 手机中国