アンケート: 過去10年のIT利用実態と未来10年の重点投資

中国のITValueという団体がIT利用実態を聞いたアンケート結果を公表したのでご紹介。

今年の8月にCIO(及びそれ相当)をターゲットに行われたイベントで行われたアンケートで、有効回答数は93件と少ないのと、こういったイベントに来るくらいの人たちなのである程度ITリテラシーの高い会社であることが予測されるのですが、何かの参考になれば(^^

まず1番上のグラフは何時コア業務をIT化したか、という調査です。
半数近くが2001年までにIT化を行なっており、17%は1997年よりも前にIT化したと回答しています。


2番目は過去10年でどんなシステムに一番コストを費やしたか、と言う調査です。
ERPが60%とダントツトップで他はドングリの背比べ状態です。


3番目は過去10年でITがあなたの会社にもたらした最大の価値は、という調査です。
运营价值、すなわち運営管理(≒経営)への効果が53%でトップで、戦略価値 21%、財務的価値 16%と続いています。この辺は2番目のアンケートでERPに一番お金をかけたとのことでしたが、その辺の効果が出た、ということでもあるのでしょうか。。。(^^


最後は今後10年で企業に影響をもたらすと思われるキーワードを複数選択してください、という調査です。
モバイル化が73%とトップで、クラウドコンピューティング/SaaSとコンシューマ向けITと企業向けITの融合が並んで55%と続いています。

この辺はスマートフォンタブレットなどの業務利用やクラウドコンピューティング環境、SaaS環境との併用、そしてソーシャルネットワークなどどちらかというとコンシューマ向けに提供されているサービスなども業務に融合していこう、ということなのでしょうか。


いずれにしても中国では”モバイル”、”クラウドコンピューティング/SaaS”、”BtoBとBtoCの融合”などがビジネス機会になっていくのでしょうね(^^


情報元 => 商业价值