2015年末時点のモバイル中国語入力ソフトのユーザー数は5億6,119万人
比达网という市場調査会社のレポートによると、2015年末時点のモバイル向け中国語入力ソフトのユーザー数は5億6,119万人で2016年には5000万人増の6億1,786万人の規模になるとのことです。
中国インターネット情報センター(CNNIC)の最新レポートによると中国のモバイルインターネットユーザー数は6憶8,826万人ということと、2015年通年での中国国内のスマートフォン出荷総数は4.43億台ということなので、数値的には妥当な線かもしれません。
搜狗(Sogou)の中国語入力ソフトが68.1%と3分の2超のシェアを占めトップにたっています。
その後は百度(バイドゥ)入力が17.2%、QQ入力が4.2%、讯飞(Xunfei)入力が4.0%、触宝(Chubao)入力が2.8%、その他が3.7%と続いています。
確かに搜狗(Sogou)の入力ソフトはAndroidスマートフォンを中心によく見かけはしますが、百度(バイドゥ)入力がもっと肉薄するか、ともすればこちらが首位だろうと思っていたのでこの結果は少し意外でした。
続いては中国入力ソフトを利用する際に、どの入力方法を使っているか、というデータです。
「拼音(ピンイン)九宫」という日本語入力でいう12キー入力と似たデザインの入力方法が各世代で最も利用されていますが、「拼音全键盘」という古キーボード配列も僅差で利用されており、80后(1980年代生まれ)や70后(1970年代生まれ)などになると手書き入力の利用率も高くなります。ピンインのフリック入力、というのはほとんど見かけませんが、あまり実用性がないのでしょうか。
最後は顔文字の利用状況です。
青が使ったことがない、オレンジがたまに使う、灰色がよく使うということを表しており、一番若い世代の00后(2000年以降生まれ)の利用率がやはり一番高く82.5%で、年代が上がるごとに利用回数も減っていき、70后(1980年代生まれ)になると、よく使うという割合が18.5%まで下がります。
年代別の違いなどもあり非常に興味深いです。