中国スマートフォンユーザー分析 OS最新版の利用率はiOSもAndroidも全体平均を下回る。
テンセント社が自社のクラウドサービスへのアクセスデータをもとに2016年1月、2月の中国スマートフォンユーザー分析のレポートを発表しました。
いくつか興味深いデータがあったので紹介したいと思います。
まずは2015年10月から2016年2月までのiOS各バージョン別利用状況です。
iOS9は2015年9月に公開されましたが、2015年11月までの2か月間は利用率が半数を超えませんでしたが、徐々に利用が進み2016年2月の時点では63.78%まで上昇しました。
ただ、アップル社が2016年2月8日時点で発表した全体データではiOS 9の利用率は77%だったので、全体と比較すると低めの利用率です。
続いてはデバイス別の利用状況です。
2015年9月末に発売となったiPhone 6Sと6S PLUSが、徐々にシェアを伸ばしていっているようです。近々iPhone SEが発売されますが、3月、4月のデータでどれくらいの利用率になるのか注目です。
次はAndroid OSの各バージョン別利用状況です。
こちらはAndroid 4.4が45.63%と圧倒的で、12.9%の4.2と10.4%の4.3もあわせると実に7割近くの68.93%のユーザーが4.xシリーズを利用していることになります。一方で2015年10月に公開されたAndroid 6.0の利用率は0.56%と1%にも満たない状況です。
グーグル社が2月2日の時点で発表した全体データではAndroid 4.4が35.5%で4.2と4.3をあわせた利用率は50.6%でしたし、6.0の利用率は1.2%でしたので、最新版OSの利用率はやはり全体と比較して低めです。ちなみにAndroid 5.0と5.1に関してもそれぞれ5〜6%程度中国の方が低めの利用率になっています。
続いてはAndroidスマートフォンのメーカー別利用状況です。
利用率という点ではシャオミ、サムスン、ファーウェイ、OPPO、VIVO、歩歩高、レノボという順なのですが、面白いのはシャオミ、サムスン、歩歩高、レノボのグラフが右肩下がり、要は利用率が下がっているのに対し、ファーウェイ、OPPO、VIVOは右肩上がり、つまり利用率があがってきているというところでしょうか。
OPPOのR7とサムスンのNote2がランクインしている以外は全てシャオミの製品です。先のデータで右肩下がりなのは気になりますが、まだまだ端末単位になると人気の高さは伺えます。
iOSにしてもAndroidにしても最新OSの利用率が平均より低いのは面白いデータでしたが、その辺を気にしない普通のユーザーにより浸透している証しなのかもしれませんね。
情報元 => Tencent Big Data