2010年第3四半期 中国の検索広告市場規模とシェア

たまには仕事関連のネタを(^^;


モバイル系のブログはこちらで綴ってるんですが、今回はモバイル系に限らずのネタなのでこちらで。



中国の市場調査会社「艾瑞(iResearch)社」が発表したレポートをcn.Betaという大手IT系情報サイトが記事化したものがソースです。




レポートは大きく3つに分かれています。


1. 2010年第3四半期の検索広告市場規模は31.3億元(≒382.59億円)で前期比 16.3%、前年同期比 58.9%の成長。


2010年第1四半期に前期比で落ち込みを見せた以外は順調な伸びを見せており、特に2010年Q2、Q3の伸びは非常に高くなっています。




2. 検索広告市場はインターネット広告市場全体(100.5億元≒1,228.46億円)の31.1%を占めており、占有率は小幅ながらも上昇傾向。


だいたい30%前後で推移しています。非検索広告市場(ポータル系、ソーシャル系、他)などの比率がまだまだ大きいようです。うちモバイル系がどれくらいの比率を占めているのか、も気になるところです。



3. 第3四半期の中国検索エンジンシェアは、百度(Baidu) 72.9%、谷歌(Google)が24.9%、搜狗 1.2% 、腾讯 1.0%と続く。


以前、百度(Baidu)が1人勝ち状態で2位の谷歌(Google)をあわせると実に97.8%とほぼ市場全体を占めていると言っても過言ではないですね。マイクロソフトと中国Eコマースの雄「アリババ」が提携して検索サービスを最近開始しましたが、この市場でどう戦っていくのかは非常に注目です。




しかしGoogleも今年の1月ころから中国政府と揉めだし、現在は検索サイトの"google.cn"は実際には"google.hk"へのリダイレクト機能のみになっていますが、依然としてシェアはそれほど落ちていません。ソース記事では「Googleも無事ICP認証の登録延長ができ、広告主たちを安心させられたため」となっていますが、どうもそれだけでは合点がいきません。

海外系の人たちやIT系の人たちにGoogleを好む人たちが多く、騒動後も根強い人気が続いている、というのも一因としてあるのかもしれませんね。






今回は簡単に紹介しましたが、今後また面白い資料を見つけたらレポートします(不定期ですけど ^^;)。